さかなクンの名言25選|「広い海の中ならこんなことはないのに」「好きなことを追いつづけるのはすばらしい」魚類学者の言葉

さかなクン(本名:宮澤正之)は、1975年東京都葛飾区生まれの魚類学者・タレント・イラストレーター。幼少期から魚に異常なほどの情熱を持ち、中学時代にカブトガニの人工孵化、2010年には絶滅したと思われていたクニマスの再発見に貢献。東京海洋大学客員教授を務め、2015年には名誉博士号を授与された。

さかなクンは明るいキャラクターで知られるが、中学時代にいじめを目撃した経験を持ち、それを魚の生態に重ねて語った言葉は多くの人の心を動かした。「広い海の中ならこんなことはないのに」——この一言は、いじめに苦しむ子どもたちへの温かいメッセージとして語り継がれている。

さかなクンってどんな人?

項目内容
生年月日1975年8月6日
出身地東京都(神奈川県綾瀬市育ち)
職業魚類学者、タレント、イラストレーター
肩書東京海洋大学名誉博士・客員教授
主な業績絶滅種クニマスの再発見、魚類の普及啓発活動

さかなクンの功績とエピソード

絶滅種クニマスの再発見——天皇陛下も称えた大発見

2010年、さかなクンは京都大学の依頼でクニマスのイラストを描くため西湖のヒメマスを取り寄せたところ、1940年に絶滅したとされていたクニマスであることを発見した。天皇陛下(現・上皇)も会見でこの発見に言及し、さかなクンの功績を称えた。

小学生時代から貫いた「魚が好き」という一途な情熱

さかなクンは小学3年生の時にタコに魅了されて以来、魚一筋の人生を歩んできた。中学時代にはカブトガニの人工孵化に成功し地元紙に取り上げられた。「好きなことを続ける」という姿勢が専門家としてのキャリアを切り開いた。

ハコフグ帽子とギョギョ——唯一無二の科学コミュニケーター

トレードマークのハコフグ帽子と「ギョギョ!」という掛け声で子どもから大人まで魚の魅力を伝え続けている。国会にもハコフグ帽子で出席し話題となった。学術的な正確さとエンターテインメント性を両立させた稀有な科学コミュニケーターである。

いじめ・閉鎖空間への洞察

の名言「中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩が3年になったとたん、」

"中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。"

出典:朝日新聞「いじめられている君へ」(2006年). さかなクンが寄稿したコラムで、自らの中学時代の経験とメジナの生態を重ねて語った言葉。

"広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかイジメが始まるのです"

出典:朝日新聞「いじめられている君へ」(2006年). 閉鎖的な環境がいじめを生む構造を、魚の生態学的観察から導き出した洞察。

"小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。"

出典:朝日新聞「いじめられている君へ」(2006年). いじめられている子どもたちへの励ましとして書かれたコラムの締めくくりの言葉。

"ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。"

出典:朝日新聞「いじめられている君へ」(2006年). 自分を「変わりもの」と認めつつも、夢中になれるものが心を救うと語った言葉。

"魚の方がはるかに命の危険に出合うことが多い"

出典:さかなクン関連インタビュー. 人間の悩みを魚の生存環境と比較し、視野を広げることの大切さを示した言葉。

魚への情熱・感動・感謝

の名言「元気がない時はお魚を見ます」

"元気がない時はお魚を見ます"

出典:さかなクンインタビュー. 魚が心の支えであることを素直に語った言葉。魚への純粋な愛情が凝縮されている。

"お魚のことを知るたびに感動するので、飽きるわけがないです。"

出典:さかなクンインタビュー. 50年以上続く魚への情熱について語った言葉。本当に好きなものには飽きが来ないという真理を体現している。

"お魚の種類だけでも世界で約3万種、知れば知るほど面白い、楽しい、おいしいですし、お魚が身を持ってたくさんの感動を教えてくれます。こんなにうれしい感動をいただいたからには恩返しをしなければ。お魚のすばらしさを少しでもいろんな人に知ってほしいです。"

出典:さかなクン著書・インタビュー. 魚の世界の奥深さと、その感動を多くの人に伝えたいという使命感を語った言葉。

"魚から感動をもらって感謝の気持でいっぱい。それを還元するには、絵を描いて本にすることだと思いました"

出典:さかなクン著書・インタビュー. イラストと著述を通じて魚の魅力を伝えようとした動機を語った言葉。

"卵を一生懸命に守っているときは、小さなアイナメでも人に対して威嚇してくるんですよ。そんな姿を見ると、自分も頑張らなければと思います。"

出典:さかなクンインタビュー. 魚の生きる姿から人間も勇気と行動力を学べると語った言葉。

"(大好きな魚をどうして食すの?)人は他の生物の命を食べないと生きていけません。僕もお魚を食べます。食べられる所は全部食べます。残しません。食べる時は感謝し「いただきます」と言います。"

出典:さかなクンインタビュー. 魚を愛しながらも命をいただくことへの真摯な向き合い方を語った言葉。

好きを極める生き方・夢中になる力

の名言「夢中になったものの一つ一つには何一つムダなことはギョざいません。」

"夢中になったものの一つ一つには何一つムダなことはギョざいません。"

出典:さかなクン著書・講演. 夢中になった経験は決して無駄にならないという信念。さかなクンらしい魚語(ギョざいません)で表現されている。

"好きなことを追いつづけるのはすばらしいです。ひょっとしたら将来の道にはつながらないかもしれません。途中でスーッと気持ちが冷めてしまうこともあるかもしれないし、まったく別の道を歩むことになるかもしれません。それでいいと思います。夢中になってひとつのことに打ちこんだという経験は、けっしてムダになりません。"

出典:さかなクン著書・講演. 好きなことに打ち込む価値を語った言葉。結果より過程に宿る意味を説いている。

"(夢中になったものを)自分だけで感動しているうちは、やっぱり自己満足の領域だと思うんですね。「好き」をまわりに伝えることが大切なんです。"

出典:さかなクンインタビュー. 情熱を周囲に伝え、共有することで初めて本物の「好き」が完成すると語った言葉。

"絵を描くということは、誰かに見てもらうためでも誰かのために描くものでもありませんでした。ただただ絵を描くのが好きで、大好きなものを描きたい。そんな自己満足だけで描いていたのです"

出典:さかなクン著書・インタビュー. 子どもの頃、純粋な「好き」という気持ちだけで魚の絵を描き続けた原点を語った言葉。

"(学生の頃)お魚が大好きな気持ちと絵を描くのは誰にも負けなかったですよ"

出典:さかなクンインタビュー. 勉強や運動ではなく、「好き」という情熱においては誰にも負けなかったという自信を語った言葉。

"当時、テレビを観て「ここに出ればいろんなお魚に会える!」と思って、初めて自らチャレンジしようと思ったことなんです"

出典:さかなクンインタビュー. テレビ出演を決意した理由が「魚に会えるから」というところにさかなクンらしい純粋さがにじみ出ている言葉。

"小6のとき卒業文集に「将来は東京水産大学(現在は東京海洋大学)に入ってお魚のことをたくさん調べて絵を描いて図鑑にして、みんなに見てもらいたいです」と書きました。夢が叶った!! というかまだ進行形という感じです。"

出典:さかなクンインタビュー. 子どもの頃の夢を実現させ、なおも追い続けているさかなクンの人生の歩みを語った言葉。

個性・人との出会い・礼節

の名言「人もお魚も個性があるから魅力的なのだと思います」

"人もお魚も個性があるから魅力的なのだと思います"

出典:さかなクンインタビュー. 魚と人間を同列に語り、多様性と個性の価値を語った言葉。

"小学2年生のときに、クラスメートがノートにタコを書いていて、飛び出てきそうな迫力いっぱいのタコだったんです。その子が描いていなかったら、海の生き物に引かれていなかったです。"

出典:さかなクンインタビュー. 人生を変えた出会いへの感謝を語った言葉。一枚の絵が運命を変えることがあるという人生の不思議を示している。

"小さな時から母から言われてきた、礼儀や言葉遣い、思いやりの心など、人と人との信頼を深める為の礼節を重んじる教えが、自分のチャンスを広げてくれた"

出典:さかなクンインタビュー. 母の教えへの感謝と、礼節がチャンスをつかむ基盤になると語った言葉。

"中学生のときは吹奏楽部に水槽があると思って入部しました(笑)"

出典:さかなクンインタビュー. 何事も魚中心で考えてしまうさかなクンらしいユーモアのある言葉。

"お魚は海の宝。一つひとつの命が地球の歴史と繋がっています。だからこそ、大切にしなければならないと思うのです。"

出典:さかなクン講演・インタビュー. 魚を単なる生き物ではなく、地球の歴史と繋がる存在として語った環境への思いを示す言葉。

"海を見ていると、どんな悩みも小さく感じられます。広い海を前にすると、人間の争いごとがいかにちっぽけかわかります。"

出典:さかなクン著書・インタビュー. 海の広大さが人間の視野を広げ、悩みを相対化してくれるという言葉。

"知識を持って海に入ると、それだけで海がもっと好きになります。知ることは、世界を豊かにする最高の方法です。"

出典:さかなクン著書・講演. 知識を得ることで世界の見え方が変わるという、魚類学者としての学びの喜びを語った言葉。

よくある質問

さかなクンの最も有名な名言は?

さかなクンの最も有名な名言は「広い海へ出てみよう」です。いじめに悩む子供たちへ向けた朝日新聞のコラムで発表されたこの言葉は、「狭い水槽の中で関係に悩むより、広い世界に目を向けよう」というメッセージとして大きな反響を呼びました。

さかなクンのいじめに関する名言は?

さかなクンは「いじめられている君へ」というコラムで「魚の世界でもいじめはある。でも広い海では関係が変わる」と述べました。狭い環境での人間関係に苦しむ必要はなく、環境を変えれば関係性も変わるという希望のメッセージです。

さかなクンのセリフで有名なものは?

さかなクンの有名なセリフは「ギョギョギョ!」という驚きの表現や、「お魚のことをもっと知ってほしいんです!」という魚への愛情あふれる言葉です。テレビ出演時の独特のキャラクターとともに、国民的な知名度を獲得しています。

さかなクンの魚への愛情を表す名言は?

さかなクンは「知識を持って海に入ると、それだけで海がもっと好きになります。知ることは、世界を豊かにする最高の方法です」と語っています。魚類学者としての専門知識と純粋な魚への愛情が融合した、さかなクンらしい名言です。

さかなクンの学歴と経歴は?

さかなクンは東京海洋大学名誉博士・客員教授で、本名は宮澤正之。幼少期から魚に夢中で、高校時代にテレビチャンピオン「魚通選手権」で5連覇。大学には進学せずとも独学で魚類学を極め、研究者としても高い評価を受けています。

さかなクンの名言から学べることは?

さかなクンの名言からは「好きなことを極めることの力」「環境を変える勇気」「知ることの喜び」が学べます。好きなことにとことん打ち込む姿勢が、結果として多くの人を救い、社会に貢献するという生き方のモデルです。

名言の学校 編集部 日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語の4言語で名言を検証・解説する多言語編集部。すべての名言は一次資料による出典確認を経て公開。