シェイクスピアの名言80選|ハムレット・マクベス・オセロ・ヴェニスの商人・ロミオとジュリエット戯曲の名言集(英語原文・和訳・出典付き)

ウィリアム・シェイクスピア(1564〜1616)は、イングランドのストラトフォード=アポン=エイヴォン出身の劇作家・詩人。『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『マクベス』『ヴェニスの商人』など37本以上の戯曲を残し、「最も偉大な英文学作家」として今なお世界中で愛読される。

シェイクスピアの言葉が時代を超えて読み継がれる理由は、その普遍的な人間観にある。愛・嫉妬・権力・死・善悪といった永遠のテーマを、登場人物の台詞として圧縮した言葉は、読む者の心に鋭く刺さる。「輝くもの、必ずしも金ならず」という言葉は、外見に惑わされることへの警句として今も通用する。

シェイクスピアってどんな人?その生涯

項目内容
名前ウィリアム・シェイクスピア
誕生日1564年4月26日(洗礼日)
没日1616年4月23日
死因感染症(諸説あり)
生地イングランド王国、ストラトフォード=アポン=エイヴォン
没地イングランド王国、ストラトフォード=アポン=エイヴォン
配偶者アン=ハサウェイ(1582年~1616年)
子供スザンナ・ホール(長女)、ハムネット・シェイクスピア(長男)、ジュディス・クワイニー(次女)、ウィリアム・ダヴェナント(次男、落胤説もあり)
代表作『ロミオとジュリエット』『ハムレット』『夏の夜の夢』『ヴェニスの商人』『ソネット詩集』など

ウィリアム・シェイクスピアは1564年にイングランドのストラトフォード=アポン=エイヴォンで生まれました。彼の父親は成功した皮手袋商人で、町長を務めるほどの人物でした。母親はジェントルマンの娘で、裕福な家庭環境で育ちました。彼が通った学校ではラテン語の文法や文学について学び、ラテン演劇の洗礼を受けました。1582年に18歳のシェイクスピアは26歳の女性アン・ハサウェイと結婚しましその後、1585年前後にロンドンに進出し、1592年には新進の劇作家として活躍しました。彼は劇作家と詩人として才能を発揮し、『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』などの四大悲劇に代表される、人間の心理描写に非常に優れた作品を数多く遺しました。彼の作品は初期近代英語の実態を知る上での貴重な言語学的資料ともなっています。1613年ごろに引退し、故郷に戻りました。そして1616年に52歳で亡くなりました。彼の死因については明確には分かっていませんが、一説にはニシンから受けた感染症によるものとされています。シェイクスピアはその生涯で37本以上の劇作を残しました。その作品は歴史劇、悲劇、喜劇に分類され、今日でも「最も偉大な英文学作家」としての名声を保っています。

影響とその人気の理由

ウィリアム・シェイクスピアの人気とその影響は、彼の作品が描く普遍的なテーマと人間性、そしてその作品が多様な解釈を受け入れる幅広さによるものです。彼の戯曲は生と死、愛と憎しみ、出会いと別れなど、今も昔も変わらない本質的な人間感情を描いています。これらのテーマは現代にも十分に通じ、読者や観客に深い共感を呼び起こします。シェイクスピアの作品は、その多声性(ポリフォニー)によっても人気を博しています。作品の中でさまざまな人物が声をあげ、それぞれの人物がしっかりと描かれているために、観客は自分の好みの登場人物の視点から作品を楽しむことができます。また、シェイクスピアの作品は、その言葉の活力と10音節の構造を利用して大衆に訴えかけ、その結果「学識ある者と大衆との間の絶え間ない相互作用」がもたらされました。これにより、シェイクスピアは戯曲において計り知れない貢献をし、後世に大きな影響を与えました。

「ヴェニスの商人」の名言

解説: この言葉はモロッコの王子が金の小箱を選んで失敗する場面で出てきます。見た目が良いものが必ずしも価値があるとは限らないという教訓を伝えています。つまり、外見に惑わされず、真の価値を見極めることの重要性を示しています。

解説: この言葉はシャイロックが言う台詞で、人間としての平等性と共感を訴えるものです。彼は、ユダヤ人も他の人々と同じように感情や痛みを持っていることを強調し、不当な扱いに対しては復讐の権利もあると主張しています。この台詞は、差別や偏見に対する強い抗議として知られています。

解説:この言葉は、ポーシャが裁判でシャイロックに「慈悲」の本質を問う際に語ったものです。ここでポーシャは、慈悲とは見返りを期待して行うものではなく、心から湧き上がるものだと強調しています。強制された慈悲は本当の慈悲ではありませんし、そんなものは相手の心に響かない。大地に降り注ぐ雨が自然にすべてを潤すように、無条件で与えられるからこそ慈悲は美しく、他者に深く届くのです。シャイロックが法の力で報復しようとする姿勢と、ポーシャが語る無償の慈悲との対比が鋭く浮かび上がり、「本当の正義とは何か」を私たちに問います。

解説:ここで語られるのは、後悔が残る3つの大切なものについての警告です。人生において「時」と「機会」は一瞬で過ぎ去り、戻すことはできません。大切なのは、これらが手の中にあるときにどう扱うかです。そして「言葉」も、口に出してしまえば戻せません。衝動に任せて放たれた言葉が、時には相手を深く傷つけ、取り返しがつかない後悔を生むこともある。シェイクスピアは、この名言を通じて「どう使うか」ではなく「どう生きるか」が問われる瞬間の大切さを語っているのです。人はこれら3つをつい軽んじてしまいますが、それが人生の分岐点になることがある。まさに慎重に扱うべきものたちです。

解説:この名言は、作中でお金に対して執着するシャイロックの姿勢を痛烈に批判しています。シェイクスピアは、金銭的な富が人の心を満たすことはないと断言し、本当の幸福は物質の先にある「目に見えない価値」にあると示唆しています。シャイロックが報復心から金を求める姿は、金銭欲や執着に囚われると人は人間らしい温かさを失うことを象徴しています。幸福はお金だけでは決して手に入らない。それどころか、金が人間性を奪い去り、時には孤独さえももたらすという厳しい現実を突きつけるこの言葉は、物質的な豊かさを追い求めるだけの生活がいかに空虚であるかを深く考えさせます。

「ヴェニスの商人」ポーシャ・シャイロックの名言

ウィリアム・シェイクスピアの『ヴェニスの商人』に登場するポーシャは、知恵と優雅さを兼ね備えたキャラクターで、彼女の台詞には多くの名言があります。

原文: "The quality of mercy is not straianed; It droppeth as the gentle rain from heaven upon the place beneath: it is twice blest; it blesseth him that gives and him that takes."

解説: この言葉は、ポーシャがシャイロックに対して言う有名な台詞です。ポーシャは、慈悲の心は強制されるものではなく、自然と降り注ぐ雨のように無償で与えられるものであると述べています。また、慈悲は与える者にも受ける者にも幸せをもたらすとしています。つまり、慈悲の心を持つことが人々をより良くし、社会全体にとっても有益であるというメッセージです。

原文:「The quality of mercy is not strained; It droppeth as the gentle rain from heaven upon the place beneath.」

解説:この名言は、ポーシャが裁判の場でシャイロックに対して語る有名な台詞の一部です。彼女は慈悲が強制されるものではなく、自然に与えられるものであることを説いています。慈悲は、天から降り注ぐ優しい雨のように、受ける者にも与える者にも恩恵をもたらします。ここでポーシャは、法と正義だけではなく、人間の心の寛大さや思いやりの重要性を強調しています。

原文:「If you prick us, do we not bleed? If you tickle us, do we not laugh? If you poison us, do we not die? And if you wrong us, shall we not revenge?」

解説:この名言は、シャイロックの台詞の一部ですが、ポーシャがその考えを逆説的に否定する形で強調されます。ポーシャは復讐の連鎖が生み出す破壊を指摘し、正義を求めるあまりに人々が復讐に走ることの愚かさを暗に示しています。彼女は、憎しみが憎しみを生むだけでなく、最終的には全員が傷つく結果になることを警告しています。

ヴェニスの商人・正義と慈悲の言葉

の名言「慈悲の質は強制されるものではない。それは天からの優しい雨のように降り注ぐ。それは二重に祝福される。与える者にも受ける者に」

『ヴェニスの商人』は1596〜1597年頃に書かれたとされる。この台詞が生まれた背景には、エリザベス朝イングランドの深刻なユダヤ人差別がある。1594年、女王の侍医ロデリゴ・ロペスがユダヤ人であることを理由に冤罪で処刑される事件があり、反ユダヤ感情が社会に渦巻いていた。シェイクスピアはその空気の中で、法の正義だけでは人は救われないこと、慈悲こそが人間を人間たらしめるものだという主張をポーシャの口を通じて語らせた。この裁判シーンは、シェイクスピア全作品の中でも最も有名な法廷劇として今も世界中で上演されている。

"慈悲の質は強制されるものではない。それは天からの優しい雨のように降り注ぐ。それは二重に祝福される。与える者にも受ける者にも祝福をもたらす。"

出典:『ヴェニスの商人』第4幕第1場、ポーシャの台詞. 慈悲は強制や見返りを求めず自然に与えられるものだという名セリフ。

『ヴェニスの商人』では、裕福な令嬢ポーシャの婿選びが物語の軸の一つとなる。亡き父が遺した金・銀・鉛の3つの小箱から正しい箱を選んだ者だけがポーシャと結婚できる。モロッコの王子は豪華な金の小箱を選ぶが、中にはドクロと「光るもの全てが金ではない」という詩が入っていた。シェイクスピアはこの仕掛けを通じて、外見や豪華さに惑わされる人間の本性を劇的に描き出した。この言葉は英語の慣用句 "All that glitters is not gold" として定着し、400年以上経った今も世界中で引用されている。

"光るもの全てが金ではない。"

出典:『ヴェニスの商人』第2幕第7場、金の小箱の詩. 見かけに惑わされてはならないという教訓を端的に示した名言。

"ユダヤ人にも目がないのか?ユダヤ人にも手が、臓器が、寸法が、感覚が、感情が、情熱がないのか?私たちを刺せば、血は出ないのか?くすぐれば、笑わないのか?毒を飲ませれば、死なないのか?"

出典:『ヴェニスの商人』第3幕第1場、シャイロックの台詞. 人間の平等性と差別への抗議を訴えた、時代を超えた名演説。

"目には目を、歯には歯を、そうすればみんなが盲目になる。"

出典:『ヴェニスの商人』より. 復讐の連鎖がもたらす破壊を指摘し、憎しみを憎しみで返すことの愚かさを警告した言葉。

"この世には一度失ったら二度と取り戻せないものが三つある。時、言葉、機会。"

出典:『ヴェニスの商人』より. 取り返しのつかない三つのものを挙げ、現在の大切さを問いかける言葉。

"ただ金を持っているだけでは人間は幸せになれない。"

出典:『ヴェニスの商人』より. 物質的な富だけでは心は満たされないという、シェイクスピアの人間観を示す言葉。

愛・恋愛・人間関係の言葉

の名言「愛は万人に、信頼は少数に。」

【エピソード③:エリザベス朝演劇の黄金時代を生きた男】シェイクスピアが活躍した時代は、処女王エリザベス1世の治世(1558-1603)であり、スペイン無敵艦隊を撃破し(1588年)、シェイクスピアの劇団は女王の宮廷でも頻繁に上演を行った。1603年にエリザベスが崩御しジェームズ1世が即位すると、一座は「国王一座(King's Men)」へと昇格し、最高の劇団として保護された。当時のロンドンは人口約20万人、演劇は最大の娯楽で、午後2時頃から屋外劇場で上演され、観客は立ち見のまま食べ物を投げたり歓声を上げたりして劇に参加した。シェイクスピアは俳優・脚本家・劇場経営者の三役を兼ね、生涯で37本以上の戯曲・154篇のソネットを残した。1613年、グローブ座は『ヘンリー八世』上演中の大砲の火花から出火し全焼するが、すぐさま再建された——まさに演劇と一体となって生きた劇作家の人生だった。

"愛は万人に、信頼は少数に。"

出典:シェイクスピアの作品より. 愛情は広く与えられるが、深い信頼を置ける相手はごくわずかだという人間関係の真実。

"恋は盲目で、恋人たちは恋人が犯す小さな失敗が見えなくなる。"

出典:『ヴェニスの商人』より. 恋愛における理性の喪失を「盲目」という言葉で鮮やかに表現した名言。

"本を読んでも、物語や歴史に聞くところからでも、真実の恋は滑らかに運んだためしがない。"

出典:『夏の夜の夢』より. 真剣な恋は決して平坦ではないという、恋愛の普遍的な真実を語った言葉。

"ほどほどに愛しなさい。長続きする恋はそういう恋だよ。"

出典:『ロミオとジュリエット』より. 燃え上がる情熱よりも、穏やかで持続する愛こそが長く続くという逆説的な知恵。

"事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない。"

出典:シェイクスピアのソネット集より. 条件や状況に左右される愛は本物の愛ではないという、愛の純粋性への問いかけ。

"人の傷を笑うのは、傷の痛みを感じたことのないやつだ。"

出典:『ロミオとジュリエット』より. 他者の苦しみを嘲笑できる者は、その痛みを知らない者だという共感の言葉。

人生・知恵・行動の言葉

の名言「愚者は己を賢いと思うが、賢者は己が愚かなことを知っている。」

"愚者は己を賢いと思うが、賢者は己が愚かなことを知っている。"

出典:『お気に召すまま』より. 知恵の本質は自分の無知を自覚することだという、ソクラテスに通じる洞察。

"無学は神の呪いであり、知識は天にいたる翼である。"

出典:『ヘンリー六世』より. 学ぶことの重要性を強調し、知識が人間を高みへと導くと語った言葉。

『ハムレット』は1600〜1601年頃に執筆された、シェイクスピア四大悲劇の最高傑作とされる作品だ。この台詞は第2幕第2場で、デンマーク王子ハムレットが旧友ローゼンクランツとギルデンスターンとの会話の中で語るもの。父王を叔父に殺され、母は叔父と再婚し、祖国デンマークを「牢獄」だと感じるハムレットに対して友人が「そんなことはない」と言う。ハムレットはそこで「物事に善悪はない、考え方次第だ」と返す。復讐すべきか否かという苦悩の中で、現実は解釈によって変わるという哲学的な真理に到達する場面だ。

【エピソード②:息子ハムネットの死と『ハムレット』誕生】シェイクスピアには双子の子供がいた。長女ジュディスと長男ハムネットである。しかし1596年8月、11歳のハムネットはストラトフォードで病死する。その時シェイクスピアはロンドンで劇作に追われていたと言われている。この最愛の息子の死から約4年後、彼は『ハムレット』を書き上げた。主人公の名「Hamlet」は、亡き息子「Hamnet」と同一視されてきた。作中、父王の亡霊と再会するハムレット王子の場面は、「死んだ息子と対話したい」という父親シェイクスピアの叫びそのものだったとも解釈される。「生きるべきか、死ぬべきか」という人類史上最も有名な台詞は、息子を失った父親の深い嘆きの中から生まれた。

"物事によいも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる。"

出典:『ハムレット』より. 現実そのものではなく、そこへの解釈が幸不幸を決めるという認識論的な洞察。

"簡潔こそが英知の真髄である。"

出典:『ハムレット』より、ポローニアスの台詞. 知恵は冗長さではなく、簡潔な言葉に宿るという名言。

"人の成すことには潮時というものがある。うまく満ち潮に乗れば成功するが、その期をのがすと、一生の航海が不幸災厄ばかりの浅瀬につかまってしまう。"

出典:『ジュリアス・シーザー』より. チャンスをつかむ「潮時」の重要性を海の比喩で語った、行動への名言。

"天は自ら行動しない者に救いの手をさしのべない。"

出典:シェイクスピアの作品より. 自分から動かなければ運命は変わらないという自助の精神を語った言葉。

"何もしなかったら、何も起こらない。"

出典:シェイクスピアの作品より. 行動の重要性を端的に示した言葉。待つだけでは状況は変わらないという真理。

"成し遂げんとした志をただ一回の敗北によって捨ててはいけない。"

出典:シェイクスピアの作品より. 一度の失敗で諦めず、目標に向かって立ち向かい続けることを促す言葉。

悲劇・苦悩・人間の本性

の名言「悲しみが来るときは、単騎ではやってこない。かならず軍団で押し寄せる。」

【エピソード①:1599年、グローブ座建設秘話】シェイクスピアの劇団「宮内大臣一座」は、1598年末に突然の危機に陥った。それまで使用していた劇場「ザ・シアター」の地主が契約更新を拒否したのだ。追い詰められた一座は、なんとクリスマスの夜に劇場を秘かに解体し、建材をテムズ川の対岸へと運び出すという大胆な行動に出る。この木材を使って1599年、ロンドン南岸のバンクサイドに新劇場「グローブ座」が誕生した。シェイクスピアはこの劇場の共同所有者の一人となり、文字通り「劇場主としての劇作家」となった。グローブ座は直径30メートルの円形で、約3000人を収容し、立ち見席は1ペニー、屋根付き桟敷席は6ペンスと、貴族から庶民まで同じ舞台を観られる画期的な空間だった。『ハムレット』『リア王』『マクベス』など後期の傑作はすべてこのグローブ座で初演されている。

"悲しみが来るときは、単騎ではやってこない。かならず軍団で押し寄せる。"

出典:『ハムレット』第4幕より. 不幸は一つだけでなく、重なって訪れるという人生の厳しい真実を語った言葉。

"過ぎ去った不幸を嘆くのは、すぐにまた新しい不幸を招くもとだ。"

出典:『オセロ』より. 過去の不幸を引きずることで新たな苦しみを生むという、前を向いて生きることへの警告。

"外観という者は、いちばんひどい偽りであるかも知れない。世間というものはいつも虚飾に欺かれる。"

出典:『ヴェニスの商人』より. 外見や見せかけが世間を惑わすという、欺瞞に満ちた世界への洞察。

"神は、我々を人間にするために、何らかの欠点を与える。"

出典:『ハムレット』より. 人間の不完全さそのものが人間たる所以であるという、深い人間観を示す言葉。

"他人もまた同じ悲しみに悩んでいると思えば、心の傷はいやされなくても、気は楽になる。"

出典:シェイクスピアの作品より. 自分だけが苦しんでいるのではないと気づくことで、心が軽くなるという慰めの言葉。

"険しい丘に登るためには、最初にゆっくり歩くことが必要である。"

出典:『ヘンリー八世』より. 大きな目標への道は焦らず着実に歩むことが大切だという実践的な知恵。

"まったく想像力でいっぱいなのだ。狂人と、詩人と、恋をしている者は。"

出典:『夏の夜の夢』より. 狂気・詩・恋愛という三つの状態を「想像力の過剰」として結びつけた独創的な観察。

"貧乏でも満足している人間は金持ち、それとも非常な金持ちです。だが、大金持ちでも、いつ貧乏になるかとびくついている人間は、冬枯れのようなものです。"

出典:『オセロ』より. 富の本質は所有量ではなく心の満足にあるという、物質主義への鋭い批評。

『ハムレット』シェイクスピアの名言|To be, or not to be 全文

『ハムレット』(1600-1601年頃)は、シェイクスピア四大悲劇の頂点とされる作品であり、デンマーク王子ハムレットが父王を殺した叔父クローディアスへの復讐に揺れる姿を描く。「生きるべきか、死ぬべきか」で始まる第3幕第1場の独白は、世界文学史上最も有名な台詞として今も引用され続ける。ハムレット 名言集としてここに集めたのは、王子の苦悩、ポローニアスの処世訓、そして亡霊の言葉まで、劇中で語られる珠玉のセリフである。シェイクスピア 名言 英語 ハムレットの代名詞といえる独白を、原文と和訳で味わっていただきたい。

原文: "To be, or not to be, that is the question: Whether 'tis nobler in the mind to suffer The slings and arrows of outrageous fortune, Or to take arms against a sea of troubles, And by opposing end them."

和訳: 「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。心のうちに暴虐な運命の矢弾をじっと耐え忍ぶのと、寄せ来る苦難の波に立ち向かい、戦ってそれに終止符を打つのと、どちらが気高い生き方か。」

出典:『ハムレット』第3幕 第1場、1600-1601年頃. 世界文学史上最も有名な独白の冒頭。ハムレット王子が生と死、存在と非存在について葛藤する場面。

原文: "Though this be madness, yet there is method in't."

和訳: 「たとえ狂気のように見えても、その中には筋道がある。」

出典:『ハムレット』第2幕 第2場、ポローニアスの台詞、1600-1601年頃. ハムレットの「狂気」の裏に理性があることを見抜いた一言。

原文: "The rest is silence."

和訳: 「あとは——沈黙。」

出典:『ハムレット』第5幕 第2場、ハムレットの最期の言葉、1600-1601年頃. 毒に倒れた王子が息絶える直前の、たった4語の名台詞。

原文: "Something is rotten in the state of Denmark."

和訳: 「デンマーク王国では何かが腐っている。」

出典:『ハムレット』第1幕 第4場、マーセラスの台詞、1600-1601年頃. 国家や組織に潜む不正を嗅ぎ取る慣用句として今も使われる。

原文: "There are more things in heaven and earth, Horatio, than are dreamt of in your philosophy."

和訳: 「ホレイショー、この天地にはな、お前の哲学では思いもよらぬことがあるのだ。」

出典:『ハムレット』第1幕 第5場、1600-1601年頃. 理屈では説明できない世界の不思議を語った一節。

原文: "This above all: to thine own self be true."

和訳: 「何よりも大切なこと——自分自身に誠実であれ。」

出典:『ハムレット』第1幕 第3場、ポローニアスが息子レアティーズへ贈る忠告、1600-1601年頃. 自己への誠実さを説いた、人生訓として最も引用される台詞の一つ。

原文: "Frailty, thy name is woman!"

和訳: 「弱さよ、お前の名は女。」

出典:『ハムレット』第1幕 第2場、1600-1601年頃. 父の死からわずかで叔父と再婚した母ガートルードへの嘆きとして発された有名な一句。

原文: "The lady doth protest too much, methinks."

和訳: 「あの女、少しばかり否定が過ぎるようですね。」

出典:『ハムレット』第3幕 第2場、ガートルード王妃の台詞、1600-1601年頃. 「否定しすぎる者ほど怪しい」という格言として英語圏で定着した。

『マクベス』シェイクスピアの名言|マクベス 名言集

『マクベス』(1606年)は、スコットランドの武将マクベスが魔女の予言を信じて主君ダンカン王を殺害し、王位を簒奪するも、罪の意識と狂気に蝕まれて破滅していく悲劇である。四大悲劇の中でも最も短く、最も暗い作品とされる。シェイクスピア 名言 マクベスといえば、魔女たちの呪文「Fair is foul, and foul is fair」と、妻を失ったマクベスが漏らす「明日、また明日、また明日」の独白が双璧だ。マクベス 名言集として、人間の野心と罪の本質を抉る言葉を集めた。

原文: "Fair is foul, and foul is fair: Hover through the fog and filthy air."

和訳: 「きれいは汚い、汚いはきれい。霧と汚れた空を飛び抜けて行こう。」

出典:『マクベス』第1幕 第1場、魔女たちの台詞、1606年. 善悪が逆転する世界を予告する、作品の主題そのものを示す呪文。

原文: "Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow, Creeps in this petty pace from day to day, To the last syllable of recorded time; And all our yesterdays have lighted fools The way to dusty death."

和訳: 「明日、また明日、また明日と、時は小刻みな足取りで日々を這い進み、ついには時の記録の最後の一音節にまで辿り着く。そして我らのあらゆる昨日は、愚か者どもに塵の死への道を照らしてきた。」

出典:『マクベス』第5幕 第5場、マクベスの独白「Tomorrow speech」、1606年. 妻の死を知らされたマクベスが語る、人生の虚無を示す傑作独白の冒頭。

原文: "Life's but a walking shadow, a poor player That struts and frets his hour upon the stage, And then is heard no more: it is a tale Told by an idiot, full of sound and fury, Signifying nothing."

和訳: 「人生とは歩き回る影にすぎぬ。哀れな役者が自分の出番の間だけ舞台で大げさに振る舞い、やがて声も聞こえなくなる。それは白痴が語る物語——音と怒りに満ちて、何の意味もない。」

出典:『マクベス』第5幕 第5場、1606年. フォークナー『響きと怒り』の題名の由来となった、人生の無意味さを語る名句。

原文: "Out, damned spot! out, I say!"

和訳: 「消えろ、忌まわしい染み!消えろと言ってるのよ!」

出典:『マクベス』第5幕 第1場、レディ・マクベスの夢遊病の台詞、1606年. 殺害したダンカン王の血が手から離れないと錯覚し、罪の意識に苛まれる名場面。

原文: "By the pricking of my thumbs, Something wicked this way comes."

和訳: 「親指がうずくのを見れば、何か邪悪なものがこちらに来るしるし。」

出典:『マクベス』第4幕 第1場、第二の魔女の台詞、1606年. マクベスの到来を予告する有名な一節で、後世の多くの作品の題名に使われた。

原文: "What's done cannot be undone."

和訳: 「してしまったことは、もう取り返しがつかない。」

出典:『マクベス』第5幕 第1場、レディ・マクベスの台詞、1606年. 過去の罪が拭い去れないことを嘆く、夢遊病の場面の名句。

原文: "False face must hide what the false heart doth know."

和訳: 「偽りの顔は、偽りの心が知っていることを隠さねばならぬ。」

出典:『マクベス』第1幕 第7場、マクベスの台詞、1606年. 野心を隠して振る舞う必要性を自らに言い聞かせる場面の台詞。

『オセロ』シェイクスピアの名言|嫉妬という緑目の怪物

『オセロ』(1603年)は、ムーア人の将軍オセロが、悪人イアーゴの策略により妻デズデモーナの貞節を疑い、嫉妬に狂って妻を絞殺してしまう悲劇である。シェイクスピア オセロ 名言として最も知られるのは、イアーゴが発する「嫉妬は緑目の怪物」の台詞だ。この作品は、愛情がいかに容易に疑念へと変質し、人間を破滅させるかを描いた心理劇の傑作として、オセロ シェイクスピア 名言を求める読者にとって必読の戯曲である。

原文: "O, beware, my lord, of jealousy; It is the green-eyed monster which doth mock The meat it feeds on."

和訳: 「ああ、閣下、嫉妬にはご用心を。あれは緑目の怪物——自分が餌にするものを嘲笑うのです。」

出典:『オセロ』第3幕 第3場、イアーゴの台詞、1603年. 嫉妬を「green-eyed monster」と呼んだ、英語表現の原典となった名台詞。

原文: "I am not what I am."

和訳: 「俺は、見かけどおりの人間ではない。」

出典:『オセロ』第1幕 第1場、イアーゴの台詞、1603年. 自らの二面性と陰謀家としての本質を告白する、不気味な宣言。

原文: "Who steals my purse steals trash; 'tis something, nothing; Twas mine, 'tis his, and has been slave to thousands: But he that filches from me my good name Robs me of that which not enriches him And makes me poor indeed."

和訳: 「俺の財布を盗む奴はつまらぬ物を盗む。だが、俺の名誉を奪う奴は、奪ったところで自分が豊かになるわけでもないのに、俺を真に貧しくしてしまう。」

出典:『オセロ』第3幕 第3場、イアーゴの台詞、1603年. 物質的な富より名誉・評判こそが人間にとって真の財産だと説く名句。

原文: "She loved me for the dangers I had passed, And I loved her that she did pity them."

和訳: 「彼女は俺が潜り抜けてきた危難ゆえに俺を愛し、俺はそれを憐れんでくれる彼女を愛したのだ。」

出典:『オセロ』第1幕 第3場、オセロの台詞、1603年. デズデモーナとの馴れ初めを元老院で語る、愛の本質を示す一節。

原文: "Poor and content is rich, and rich enough, But riches fineless is as poor as winter To him that ever fears he shall be poor."

和訳: 「貧しくとも満足している者は豊か、十分に豊かだ。しかし無限の富も、貧しくなるのではと怯え続ける者にとっては、冬の野のように貧しい。」

出典:『オセロ』第3幕 第3場、イアーゴの台詞、1603年. 富の本質は所有量ではなく心の状態にあると示す洞察。

『ヴェニスの商人』『ヴェローナの二紳士』の名言|ベニスの商人 名言

『ヴェニスの商人』(1596-97年)は、商人アントーニオが友人バッサーニオのためにユダヤ人高利貸しシャイロックから金を借り、返済できなければ「肉1ポンド」を差し出すという契約を結ぶ物語である。ヴェニスの商人 名言として、ポーシャの「慈悲の質は強制されない」、シャイロックの「刺せば血が出る」が特に有名だ。一方『ヴェローナの二紳士』(1590-91年頃)はシェイクスピア最初期の喜劇で、友情と恋愛の葛藤を描く。ヴェローナの二紳士 名言としては、愛の本質や若さへの言及が印象深い。

原文: "The quality of mercy is not strain'd, It droppeth as the gentle rain from heaven Upon the place beneath. It is twice blest: It blesseth him that gives and him that takes."

和訳: 「慈悲の質は強制されるものではない。それは天からの優しい雨のように、下界に降り注ぐ。それは二重に祝福される——与える者も、受ける者もともに。」

出典:『ヴェニスの商人』第4幕 第1場、ポーシャの台詞、1596-97年. 法廷で慈悲の本質を説く、シェイクスピア全戯曲屈指の名演説。

原文: "If you prick us, do we not bleed? If you tickle us, do we not laugh? If you poison us, do we not die? And if you wrong us, shall we not revenge?"

和訳: 「刺せば血が出ないのか?くすぐれば笑わないのか?毒を飲ませれば死なないのか?そして虐げられれば、復讐しないはずがあろうか?」

出典:『ヴェニスの商人』第3幕 第1場、シャイロックの台詞、1596-97年. 差別される側の人間性を訴える、反差別演説の古典。

原文: "All that glisters is not gold; Often have you heard that told."

和訳: 「光るもの必ずしも金ならず——そう幾度も聞いてきたであろう。」

出典:『ヴェニスの商人』第2幕 第7場、金の小箱に記された詩、1596-97年. 外見に惑わされないことの教えで、英語の諺として広く定着した。

原文: "Love is blind, and lovers cannot see The pretty follies that themselves commit."

和訳: 「恋は盲目。恋人たちは、自分たちの犯す愛らしい愚行が見えないのだ。」

出典:『ヴェニスの商人』第2幕 第6場、ジェシカの台詞、1596-97年. 「恋は盲目」という英語の慣用句の原典となった名句。

原文: "They do not love that do not show their love."

和訳: 「愛を示さぬ者は、愛してなどいないのだ。」

出典:『ヴェローナの二紳士』第1幕 第2場、ジュリアの台詞、1590-91年頃. 心の中だけでなく、行動で示してこそ愛は愛であると説く一句。

原文: "Home-keeping youth have ever homely wits."

和訳: 「家に閉じこもっている若者は、見識もいつまでも田舎染みたままだ。」

出典:『ヴェローナの二紳士』第1幕 第1場、ヴァレンタインの台詞、1590-91年頃. 若いうちの旅と経験の重要性を説いた名言。

『お気に召すまま』『ヘンリー5世』『リチャード3世』名言

お気に召すまま シェイクスピア 名言として最も有名なのは、憂鬱な貴族ジェイクイズが語る「この世すべては舞台」の独白である。また歴史劇の傑作『ヘンリー5世』(1599年)からは、アジャンクールの戦いを前にした王の鼓舞演説「われら少数、幸福なる少数、兄弟の一団」が、リチャード3世 シェイクスピア 名言としては、ボズワースの戦場で絶叫する「馬をくれ!馬を!馬の代わりに俺の王国をやる!」が最もよく引用される。シェイクスピアの歴史劇・喜劇から、劇的な名セリフを集めた。

原文: "All the world's a stage, And all the men and women merely players; They have their exits and their entrances; And one man in his time plays many parts."

和訳: 「この世はすべて舞台、男も女もみな役者にすぎぬ。それぞれに退場と登場があり、一人の人間がその生涯で幾つもの役を演じる。」

出典:『お気に召すまま』第2幕 第7場、ジェイクイズの「人生の七つの時期」独白、1599年. シェイクスピア作品中で最も引用される人生観の名句。

原文: "The fool doth think he is wise, but the wise man knows himself to be a fool."

和訳: 「愚者は自分を賢いと思うが、賢者は自分が愚か者であることを知っている。」

出典:『お気に召すまま』第5幕 第1場、タッチストーンの台詞、1599年. 真の知恵は自己の無知の自覚にあると説いた、ソクラテスに通じる洞察。

原文: "We few, we happy few, we band of brothers; For he to-day that sheds his blood with me Shall be my brother."

和訳: 「われら少数、幸福なる少数、われら兄弟の一団。今日この日、俺とともに血を流す者は、みな俺の兄弟となる。」

出典:『ヘンリー5世』第4幕 第3場、ヘンリー5世の「聖クリスピンの日の演説」、1599年. アジャンクールの戦いを前に兵士を鼓舞した、歴史上最も名高い鼓舞演説。

原文: "Once more unto the breach, dear friends, once more; Or close the wall up with our English dead."

和訳: 「もう一度あの突破口へ、友よ、もう一度だ。さもなくばイングランド兵の屍で城壁を塞げ。」

出典:『ヘンリー5世』第3幕 第1場、1599年. ハーフルール包囲戦で王が兵士に突撃を命じる、決意と勇気の名場面。

原文: "A horse! a horse! my kingdom for a horse!"

和訳: 「馬をくれ!馬を!俺の王国をやるから馬をくれ!」

出典:『リチャード3世』第5幕 第4場、リチャード3世の叫び、1593年. ボズワースの戦場で落馬したリチャードが絶叫する、演劇史上屈指の名台詞。

原文: "Now is the winter of our discontent Made glorious summer by this sun of York."

和訳: 「今や我らの不満の冬は、このヨークの太陽によって栄光の夏と化した。」

出典:『リチャード3世』第1幕 第1場、リチャードの独白冒頭、1593年. スタインベック『我らが不満の冬』の題名の由来となった、歴史劇の幕開け。

原文: "Conscience is but a word that cowards use, Devised at first to keep the strong in awe."

和訳: 「良心などというのは臆病者が使う言葉にすぎぬ。強き者を畏怖させるために作られたのだ。」

出典:『リチャード3世』第5幕 第3場、リチャードの台詞、1593年. 野心家の冷酷な世界観を示す、マキャヴェリズム的な名句。

シェイクスピア ソネット・戯曲の名言|シェイクスピア ソネット 名言

シェイクスピアは戯曲だけでなく154篇の14行詩(ソネット)を遺した。とりわけ「Shall I compare thee to a summer's day?」で始まるソネット18番と、真実の愛を定義するソネット116番は、英語詩の至宝として今も朗読され続ける。シェイクスピア ソネット 名言・シェイクスピア 戯曲 名言として、『ロミオとジュリエット』『リア王』『夏の夜の夢』『ジュリアス・シーザー』『テンペスト』『十二夜』から、シェイクスピア 作品 名言の精髄をお届けする。シェイクスピア 語録・本 名言を探す読者にも最適な一覧である。

原文: "Shall I compare thee to a summer's day? Thou art more lovely and more temperate."

和訳: 「君を夏の日に喩えようか。いや君はそれよりも美しく、それよりも穏やかだ。」

出典:ソネット18番、1590年代. 英語詩史上最も有名な愛の詩の冒頭。時を超えた美を讃える。

原文: "Love is not love Which alters when it alteration finds, Or bends with the remover to remove."

和訳: 「愛は愛ではない——相手の変化につられて変わるような愛は。離れ去る者に従って自らも去るような愛は。」

出典:ソネット116番、1590年代. 真の愛は状況に左右されず不変であると定義する、結婚式でも読まれる名詩。

原文: "O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo? Deny thy father and refuse thy name."

和訳: 「ああロミオ、ロミオ!どうしてあなたはロミオなの?お父様を捨て、その名前を捨ててください。」

出典:『ロミオとジュリエット』第2幕 第2場、バルコニーシーンのジュリエットの台詞、1595年. 敵対する家の名を嘆く、世界で最も有名な恋愛の名場面。

原文: "What's in a name? That which we call a rose By any other name would smell as sweet."

和訳: 「名前に何の意味があるの?私たちがバラと呼ぶもの、別の名で呼んでも、同じく甘く香るでしょう。」

出典:『ロミオとジュリエット』第2幕 第2場、ジュリエットの台詞、1595年. 名前より本質が大切だと説く、普遍的な哲学を含む名句。

原文: "Good night, good night! parting is such sweet sorrow, That I shall say good night till it be morrow."

和訳: 「おやすみ、おやすみ!別れは甘い悲しみ——朝が来るまで、おやすみを言い続けていたいわ。」

出典:『ロミオとジュリエット』第2幕 第2場、ジュリエットの台詞、1595年. 恋人との別れの切なさを「甘い悲しみ」と表現した詩的な名句。

原文: "Nothing will come of nothing."

和訳: 「無からは何も生まれぬ。」

出典:『リア王』第1幕 第1場、リア王の台詞、1605-06年. 末娘コーディーリアに愛を言葉にして示せと迫る、悲劇の発端となる有名な一句。

原文: "How sharper than a serpent's tooth it is To have a thankless child!"

和訳: 「恩を知らぬ子を持つことは、蛇の牙よりも鋭く心を刺す!」

出典:『リア王』第1幕 第4場、リア王の嘆き、1605-06年. 裏切った娘ゴネリルへの怒りの言葉として、親子関係の痛みを象徴する名句。

原文: "The course of true love never did run smooth."

和訳: 「真実の愛の道が、滑らかに進んだためしはない。」

出典:『夏の夜の夢』第1幕 第1場、ライサンダーの台詞、1595-96年. 恋愛には必ず障害がつきものだという真理を語った名言。

原文: "Lord, what fools these mortals be!"

和訳: 「ああ主よ、人間どもはなんと愚かなのだ!」

出典:『夏の夜の夢』第3幕 第2場、妖精パックの台詞、1595-96年. 恋に振り回される人間を傍観する妖精の、皮肉な観察。

原文: "Et tu, Brute? Then fall, Caesar!"

和訳: 「ブルータスよ、お前もか?——ならばシーザーよ、倒れよ!」

出典:『ジュリアス・シーザー』第3幕 第1場、シーザー暗殺の場面、1599年. 親友の裏切りに絶望したシーザーの最期の言葉として知られる。

原文: "Friends, Romans, countrymen, lend me your ears; I come to bury Caesar, not to praise him."

和訳: 「友よ、ローマ人よ、同胞よ、耳を貸してくれ。私はシーザーを葬りに来たのだ、讃えに来たのではない。」

出典:『ジュリアス・シーザー』第3幕 第2場、アントニーの弔辞、1599年. 反語によって民衆を扇動していく、演説術の極致とされる名場面。

原文: "The fault, dear Brutus, is not in our stars, But in ourselves, that we are underlings."

和訳: 「ブルータスよ、悪いのは星ではない、我ら自身だ——我らが従属者に甘んじているのは。」

出典:『ジュリアス・シーザー』第1幕 第2場、キャシアスの台詞、1599年. 運命論を退け、自己責任の思想を示す名句。

原文: "We are such stuff As dreams are made on, and our little life Is rounded with a sleep."

和訳: 「我らは夢と同じ素材で作られている。そして我らの小さな人生は、眠りによって丸く閉じられるのだ。」

出典:『テンペスト』第4幕 第1場、プロスペローの台詞、1611年. シェイクスピア最晩年の到達点とされる、人生と夢の本質を語った名句。

原文: "Hell is empty and all the devils are here."

和訳: 「地獄は空っぽだ——悪魔どもは皆ここに来ている。」

出典:『テンペスト』第1幕 第2場、エアリエルの台詞、1611年. 人間界にこそ悪魔が潜むという、シェイクスピアの暗い人間観を示す。

原文: "If music be the food of love, play on."

和訳: 「もし音楽が愛の糧であるなら、奏で続けておくれ。」

出典:『十二夜』第1幕 第1場、オーシーノー公爵の冒頭台詞、1601-02年. 恋に憧れる公爵が開幕で語る、喜劇でもっとも詩的な一句。

原文: "Some are born great, some achieve greatness, and some have greatness thrust upon 'em."

和訳: 「偉大に生まれつく者もあれば、自らの力で偉大になる者もある。そして偉大さを押しつけられる者もある。」

出典:『十二夜』第2幕 第5場、1601-02年. 偉大さの三つの来源を分類した、引用頻度の高い名言。

シェイクスピア 英語原文・名言|シェイクスピア 英語 名言(和訳付き)

シェイクスピア 名言 英語・シェイクスピア 英語 名言を原文のまま味わいたい読者のために、英文学の授業や結婚式のスピーチでもよく引用される短い名句を集めた。ここでは「Brevity is the soul of wit(簡潔は英知の魂)」のような短くて覚えやすい名句を中心に、原文と和訳をセットで掲載する。シェイクスピア 格言・名言集 シェイクスピアとして手元に置いておきたい一覧である。

原文: "Brevity is the soul of wit."

和訳: 「簡潔こそが英知の魂である。」

出典:『ハムレット』第2幕 第2場、ポローニアスの台詞、1600-01年. 言葉は短く、要点を突けと説く名言。皮肉にもポローニアス自身は冗長であった。

原文: "Better three hours too soon than a minute too late."

和訳: 「3時間早すぎるほうが、1分遅れるよりもましだ。」

出典:『ウィンザーの陽気な女房たち』第2幕 第2場、1597年頃. 時間を守ることの重要性を説いた実用的な名言。

原文: "Cowards die many times before their deaths; The valiant never taste of death but once."

和訳: 「臆病者は死ぬ前に何度も死ぬ。勇者は一度しか死を味わわない。」

出典:『ジュリアス・シーザー』第2幕 第2場、シーザーの台詞、1599年. 恐怖に怯える者と勇気ある者の生き方を対比させた名句。

原文: "Men at some time are masters of their fates."

和訳: 「人間はときに、自らの運命の主人となれる。」

出典:『ジュリアス・シーザー』第1幕 第2場、キャシアスの台詞、1599年. 運命に流されず自ら選び取る力を信じる、能動的な人生観。

原文: "Uneasy lies the head that wears a crown."

和訳: 「王冠を戴く頭は、安らかには眠れぬ。」

出典:『ヘンリー4世 第2部』第3幕 第1場、ヘンリー4世の独白、1598年頃. 権力者の孤独と不安を象徴する、歴史劇屈指の名句。

原文: "The course of true love never did run smooth, but the truest of love is the one that persists."

和訳: 「真実の愛の道は決して滑らかではない——だが最も真実な愛は、なお続いていく愛である。」

出典:『夏の夜の夢』の主題より抽出、1595-96年. 障害を乗り越えてこそ真の愛が試されるという作品全体のテーマを凝縮した句。

シェイクスピア 人生の名言・格言|シェイクスピア 名言 人生

シェイクスピア 人生の名言・シェイクスピア 名言 人生を探す読者のために、ここではシェイクスピア 格言・シェイクスピア 語録の中から、人生観や生き方に関わる言葉を厳選した。「シェークスピア 名言 人生は舞台」というテーマで知られるジェイクイズの独白から、ハムレット、リア王、テンペストに至るまで、人生という短くて不思議な時間を見つめた劇作家の視線を味わってほしい。『恋に落ちたシェイクスピア』という映画に惹かれてこのページに辿り着いた読者にも、劇作家の真髄が伝わる言葉を集めた。

原文: "To thine own self be true, And it must follow, as the night the day, Thou canst not then be false to any man."

和訳: 「自分自身に忠実であれ。そうすれば、夜が昼に続くように、必ずや誰に対しても偽ることがなくなるだろう。」

出典:『ハムレット』第1幕 第3場、ポローニアスの忠告、1600-01年. 自己への誠実さが他者への誠実さの基礎であると説く人生訓。

原文: "Our doubts are traitors, and make us lose the good we oft might win, by fearing to attempt."

和訳: 「疑念は裏切り者だ。挑戦を恐れさせ、得られるはずの良きものを我らから奪い去る。」

出典:『尺には尺を』第1幕 第4場、ルーシオの台詞、1603-04年. 行動を阻む「疑い」こそが人生の敵だと語る名言。

原文: "Men shut their doors against a setting sun."

和訳: 「人は沈みゆく太陽に向かっては扉を閉ざすものだ。」

出典:『アテネのタイモン』第1幕 第2場、アペマンタスの台詞、1605-06年頃. 人が盛期の者にはすり寄り、衰えた者には冷たいという人間の本性を喝破した名句。

原文: "Expectation is the root of all heartache."

和訳: 「期待こそ、あらゆる心の痛みの根源である。」

出典:シェイクスピア作品に帰される格言. 他者や未来への過剰な期待が、やがて失望と苦しみを生むという人生の真理。

原文: "There is nothing either good or bad, but thinking makes it so."

和訳: 「物事に善も悪もない。ただ考え方がそれを決めるだけだ。」

出典:『ハムレット』第2幕 第2場、1600-01年. 現実は解釈によって姿を変えるという、認知論の原点ともいえる洞察。

原文: "When sorrows come, they come not single spies, But in battalions."

和訳: 「悲しみは単騎では来ない——必ず軍団となって押し寄せる。」

出典:『ハムレット』第4幕 第5場、クローディアス王の台詞、1600-01年. 不幸は連鎖的に訪れるという人生の厳しい真実を軍隊の比喩で表現。

原文: "Action is eloquence."

和訳: 「行動こそが雄弁である。」

出典:『コリオレイナス』第3幕 第2場、ヴォラムニアの台詞、1608年頃. どんなに立派な言葉よりも、実際の行動こそが人を動かすという真理。

シェイクスピアについてよくある質問

Q1. シェイクスピア 名言 ハムレットで最も有名なものは何ですか?

『ハムレット』第3幕第1場の独白「To be, or not to be, that is the question(生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ)」が世界文学史上最も有名です。父を叔父に殺された王子ハムレットが、復讐を果たすべきか自ら命を絶つべきかを苦悩する独白の冒頭で、生存と死、存在と非存在をめぐる哲学的問いが凝縮されています。その他「狂気の中にも筋道がある(Though this be madness, yet there is method in't)」「あとは沈黙(The rest is silence)」なども代表的なハムレット 名言として知られています。

Q2. シェイクスピア 名言 マクベスで押さえておくべき名句は?

マクベス 名言集で必ず押さえたいのは、第1幕第1場で魔女たちが唱える「Fair is foul, and foul is fair(きれいは汚い、汚いはきれい)」と、第5幕第5場でマクベスが妻の死を知って語る「Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow」で始まる独白です。後者は「Life's but a walking shadow(人生とは歩き回る影にすぎぬ)」「a tale told by an idiot, full of sound and fury, signifying nothing(音と怒りに満ちた愚者の物語、何の意味もない)」と続き、フォークナー『響きと怒り』の題名の由来にもなっています。

Q3. シェイクスピア オセロ 名言「嫉妬は緑目の怪物」とはどういう意味ですか?

『オセロ』第3幕第3場で悪役イアーゴがオセロに警告する台詞「O, beware, my lord, of jealousy; it is the green-eyed monster(嫉妬にご用心を、それは緑目の怪物)」が原点です。この台詞以降、英語圏で嫉妬を「green-eyed monster」と呼ぶ慣用句が定着しました。猫が獲物をなぶって食べる姿をイメージしており、嫉妬が自分を蝕む獲物である主人を嘲弄しながら喰らい尽くす、恐ろしい感情だと警告しています。皮肉にも、この警告を発したイアーゴ自身がオセロの嫉妬を煽って悲劇を引き起こしました。

Q4. ヴェニスの商人 名言・ベニスの商人 名言で最も引用されるものは?

『ヴェニスの商人』第4幕第1場の法廷でポーシャが語る「The quality of mercy is not strained(慈悲の質は強制されるものではない)」が最も名高い名句です。慈悲は天から降る雨のように自然に与えられるもので、与える者と受ける者の両方を祝福すると説きます。次いでシャイロックの「If you prick us, do we not bleed?(刺せば血が出ないのか?)」が、差別される側の人間性を訴える反差別演説の古典として世界中で引用されています。

Q5. お気に召すまま シェイクスピア 名言「この世はすべて舞台」の全文は?

『お気に召すまま』第2幕第7場で、憂鬱な貴族ジェイクイズが語る独白の冒頭です。「All the world's a stage, and all the men and women merely players; they have their exits and their entrances; and one man in his time plays many parts(この世はすべて舞台、男も女もみな役者にすぎぬ。それぞれに退場と登場があり、一人の人間がその生涯で幾つもの役を演じる)」と続き、さらに赤ん坊から老人まで「人生の七つの時期」を列挙していきます。シェイクスピア 作品 名言の中でもっとも頻繁に引用される人生観の名句です。

Q6. シェイクスピア ソネット 名言でおすすめのソネットは?

154篇あるシェイクスピア ソネット 名言の中で特に有名なのは、ソネット18番「Shall I compare thee to a summer's day?(君を夏の日に喩えようか)」と、ソネット116番「Love is not love which alters when it alteration finds(相手の変化につられて変わるような愛は、愛ではない)」です。18番は愛する人の美を夏に喩えつつ、時を超えた不滅の美を讃える詩として英語詩の至宝とされ、116番は真実の愛の不変性を定義する詩として結婚式でもよく朗読されます。リチャード3世 シェイクスピア 名言やヴェローナの二紳士 名言と合わせて、シェイクスピア 戯曲 名言の全貌を味わってみてください。

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よくある質問

シェイクスピアの最も有名な名言は?

本記事で紹介している代表的な名言の一つが「慈悲の質は強制されるものではない。それは天からの優しい雨のように降り注ぐ。それは二重に祝福される。与える者にも受ける者にも祝福をもたらす。」です。シェイクスピアの人生哲学を端的に表す言葉として読者に親しまれており、その背景には本人の経験や思想が色濃く反映されています。

シェイクスピアはどんな人物ですか?

ウィリアム・シェイクスピア(1564〜1616)は、イングランドのストラトフォード=アポン=エイヴォン出身の劇作家・詩人。『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『マクベス』『ヴェニスの商人』など37本以上の戯曲を残し、「最も偉大な英文学作家」として今なお世界中で愛読される。

シェイクスピアの名言の特徴は?

「光るもの全てが金ではない。」のように、人間や人生への深い洞察を表す言葉が数多く残されています。本記事には28を超える名言を収録しており、いずれもシェイクスピアの生き様や信念を反映した重みのある言葉ばかりです。

シェイクスピアの名言から何が学べますか?

「ユダヤ人にも目がないのか?ユダヤ人にも手が、臓器が、寸法が、感覚が、感情が、情熱がないのか?私たちを刺せば、血は出ないのか?くすぐれば、笑わないのか?毒を飲ませれば、死なないのか?」のような言葉から、困難に立ち向かう姿勢や人生に対する向き合い方を学ぶことができます。シェイクスピアの言葉は、自分の生き方を見つめ直したいときや、新たな一歩を踏み出したいときの指針として多くの人の心の支えになっています。

名言の学校 編集部 日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語の4言語で名言を検証・解説する多言語編集部。すべての名言は一次資料による出典確認を経て公開。